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演劇専用小劇場へのリクエスト(第2案)
第2案について

福岡の舞台芸術団体70団体への小劇場への要望アンケートを取りまとめ、第1案を作成し、その第1案を元に、12月20日に開催した制作者勉強会、インターネットへの公表、舞台芸術団体への連絡により、さらなる意見をいただきました。それをとりまとめたものが第2案になります。

■重点要望
要望の多いもの、他の要望と抵触しないもの、特に重要と思われるものを列挙しました

■要望
重点要望ほどではないが、要望として伝えておきたい項目を列挙しました。

また、劇場の運用に関する部分は、現時点ではなにも固まって無く、要望をあげても対応がとれないと思われるため、最小限にとどめました。


客席の定員や方式について

■重点要望
・通常の状態で180〜200席の範囲であること。座席の配置を密にすることで220席程度への対応が可能であること。
・車椅子の人などに配慮したバリアフリーの客席を備えること。
・客席通路には演出効果の妨げにならない範囲での足元灯を備えること。
・遅れてきた観客が客席を横切らずに後ろから入れる動線を確保すること。
・携帯電話の着信ができないようになっていること。

■要望
・客席は可動式の雛壇形式であること。
・客席と舞台が固定しているのではなく、柔軟な設定が可能であること。
・非常口誘導等が演出効果の妨げとならぬよう工夫をすること。また調光操作卓と連動し消光できること。
・客席の椅子は、2〜3時間の着席に苦痛を感じさせないものであること。また収納性移動性に優れた物であること。
・客席はリハーサル時には演出席となるため、インカム回線の他、電源コンセントを設置すること。

舞台まわりや舞台裏の広さについて

■重点要望
・舞台間口5間、奥行き5間。すのこまでの高さは約8メートルは必要。
・十分な広さの上下の袖があること。

■要望
・多様な演出効果のため、役者のではけに配慮されたものであること。
・暗転中の舞台転換を安全に行うため、舞台用赤外線暗転監視カメラを設置すること。

搬入口について

■重点要望
・搬入口から舞台までの円滑な搬入に配慮した動線を確保すること。

■要望
・劇場が上の階にある場合は専用の大型エレベーターを備えていること。
・車複数台がおける駐車スペースと車が入れやすいこと。
・かご台車が搬入用に備えられていること。
・ホールごとの搬入口があること。

天井(バトン等)や壁(色等)について

■重点要望
・光を反射しないつや消しの黒であること。

音響・照明設備について

■重点要望
・(照明)可動バトンが多く、柔軟な吊り位置が実現できること。
・(照明)シーリング投光室、フロントサイド投光室への安全な移動が出来ること。
・(照明)ホールの規模に対して、適正な回路数が確保されていること。持ち込み機材への対応が可能なこと。
・(音響)客席のどこにいても聞き易いようにすること。
・(音響、照明)調光操作室、音響調整室、フォロースポット室は客席の後方に設け、舞台への十分な視野を確保した上での操作卓の操作等が可能なこと。また舞台への素早い動線が確保されていること。

■要望
・(音響、照明)利用者が操作しやすい機材が設置されていること。
・(音響)出演者の声と違和感がないスピーカー位置を工夫すること。

空調について

■重点要望
・客席内に温度差が出来にくく、客席内スタッフからの温度調整が可能なこと。

■要望
・座席空調システムが理想だが、観客全員に均一な空調条件にするため出来る限り細かな系統に分けて、それぞれ調整可能なこと。
楽屋まわりについて

■重点要望
・楽屋は舞台と同じフロアとし、舞台及び外部との連絡がしやすいことを考慮すること。
・楽屋の空調は出演者の体調に合わせ、個別にコントロールできるようにすること。
・観客の動線から分離された位置にトイレを備えていること。
・楽屋から舞台上手、下手の動線が確保されていること。

■要望
・楽屋から舞台の進行がわかるように、テレビ音声モニターを用意すること。

受付まわりについて

■重点要望
・受付をすませた観客と、そうでない観客の動線が分離されていること。
・受付周りのスペースはゆとりをもってとり、チケット販売や折込作業やアフタートークのような用途にも対応できるようにすること。

■要望
・公演を見た後、軽くおしゃべりできるようなカフェスペースがあること。
・モニタが設置され、客席の状況が確認できること。
・パソコンを持ち込めば、インターネット接続ができる環境にあること。

その他付属設備について

■重点要望
・倉庫スペースに配慮すること。備品の量はホールを使っていくほど増えていくため、同規模の劇場などを参考にすること。
・楽屋とは別に、来賓の対応も可能な主催者控え室を備えていること。
・舞台道具の調整や塗装などが出来る作業場、本番前に柔軟運動や発声練習の出来る練習室を備えること(同じ部屋でよい)。出演者が多いときは楽屋として利用できること。
・十分な防音。市民会館のように大ホールを使っているときは、音漏れがあるため小ホールが使えないというのは良くない。また近隣に騒音が出ないようにすること。
・スペースに限りがある場合は、複数の用途に対応できるスペースをつくる等の工夫をすること。

■要望
・主催者持ち込みの機材等を収納するスペースを用意すること。
・インカムは、演出上操作性も含め、有線・無線2系統の回線が理想。
・外部からの電話は、各部屋に備えられた内線電話に転送できるようになっていること
・シャワー室は無くても良い。
・華美な設備は不要。
・スペースに限りがある場合は、複数の用途に対応できるスペースをつくる等の工夫をすること。

・劇団の共同事務所のようにつかえるスペースがあること。
・こまばアゴラ劇場の5階のような、他都市からの公演団体が宿泊もできるようなスペースがあること。
・託児や座談会や会議や懇親会ができるフリースペース、寝具を持ち込めば宿泊することも可能なスペースがあること。

運用面・その他

■重点要望
・同規模で評価の高い劇場を参考にすること。
・設計担当者は、評価の高い劇場の設計経験のある設計者を起用すること。
・劇場建設のスケジュールに、利用者ニーズ(舞台管理スタッフ、観客、役者、劇場運営者、プロデューススタッフ)を反映できる期間を折り込み、適切な時期に意見聴取を行うこと。
・併設される施設と円滑な協力体制がとれるような管理体制に配慮すること。

■要望
・仕込み、バラシ時に24時までの延長利用が可であること。
・時間外に使えるように、人件費等も考慮すること。
・舞台管理スタッフや運営スタッフが利用者の立場で考えられる人材が配置されるように、工夫すること。
・初日乾杯やアフタートークがロビーで出来るようにすること。
・遅くとも半年前から予約が可能であること
・どのような設備を入れるか、どのような運用を行うか、利用者と協議する場を持つこと。
・新設のホールでは照明のコードなどが納入されていない例があるので、開設当初から備品として備えていること
・コピー機やパソコンから印刷できるプリンタが設置されていること。
・付帯設備の利用料金体系は、実際の利用が想定される団体が負担できる範囲であること。


演劇専用小劇場について

 
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