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九州演劇人サミット in 長崎 その記録1

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ながさきにエンゲキジンあらわる

九州演劇人サミット、長崎初上陸!

九州各地で活躍している演劇人が集まり、
それぞれの地域の演劇事情・課題・展望など
を語り合います。昨年の福岡開催に続き第2回目の
九州演劇人サミット。普段は聞けないお芝居の
あんなことやこんなことも、演劇人が赤裸々に語ります。
間近で聞けるこの貴重な機会をお見逃しなく!

■パネリスト
泊   篤 志(飛ぶ劇場・北九州)
岡本 ヒロミツ(グレコローマンスタイル・福岡)
池 田 美 樹(劇団きらら・熊本)
河野 みちゆき(Neutral Phase Company O相・熊本)
永 山 智 行(劇団こふく劇場・宮崎)
大 塚 ムネト(ギンギラ太陽’s・福岡)
田 中 竜 一(元 大分市つかこうへい劇団・大分)
白 濱 隆 次(劇団謎のモダン館・長崎)
寺 田 真由美(長崎大学医学部演劇部・長崎)
福 田 修 志(F’s Company・長崎)

★パネリスト紹介はこちら

その記録1

福田:皆さんこんにちは。司会を務めます、福田です。まず簡単にこの「九州演劇人サミット」の説明をさせていただきます。もともと劇作家大会が熊本であったときの1企画だったのですが、それが引き継がれて次に福岡で行われ、そして今回の長崎につながったというものです。どんな会かと言いますと、チラシにも書いているとおり、九州の演劇人たちに普段は聞けないことを赤裸々に!というものですので、パネリストの皆さんにはぜひ赤裸々に語っていただきたいと思います。
では、まずは自己紹介をお願いします。

田中:初めまして。大分市つかこうへい劇団で役者をやっていた田中といいます。

白濱:劇団謎のモダン館・主宰の白濱です。劇団は10年目です。今日は緊張していますが、いろんな話が出来ればと思います。

河野:熊本から来ました、0相の河野です。2001年旗揚げの劇団です。

池田:同じく熊本の劇団きらら、池田です。劇団は21年目を迎えました。今日のパネリストで最年長になるかと思います。

泊:北九州の飛ぶ劇場、泊です。飛ぶ劇場は来年20周年を迎えます。長崎には何年か前から来ています。

永山:宮崎のこふく劇場、永山です。

大塚:福岡から参りました、ギンギラ太陽sの大塚です。

岡本:福岡のグレコローマンスタイル、岡本です。長崎出身です。実は田中さん、白濱さんは高校の先輩です。縦社会の中で頑張ります…(笑)。

寺田:長崎大学医学部演劇部の寺田です。実は学生ではありません。学生の時に演劇部をつくって、今年で9年目です。

福田:事前にパネリストにアンケートをとりました。その中で、「長崎の演劇事情ってどうなの?」という声が多かったようです。
岡本さんは長崎出身で、10年以上前に長崎で芝居をやっていたということですが、その当時はいかがでしたか?

岡本:海星高校の演劇部で芝居を始めました。その当時言われていたことは、「他劇団とは口をきくな」と。「口をきく暇があったら腹筋しろ」というような部活でした。(笑)

福田:白濱さんの時はいかがでしたか?

白濱:僕はもう少し前、18年くらい前から芝居始めたのですが、当時から岡本さんが言うとおり「口をきくな」という感じでしたね。表面上は仲良かったけど、ピリピリしてましたね。今は随分フレンドリーになったという感じですけど、当時はピリピリしてた。市民参加型の舞台をやるようになったりとかで、変わってきた気がします。

泊:今こうして福田さんと白濱さんが話しているのって、すごく貴重なシーンなのでは?

福田:そうなんですよ、実は同じ長崎にいながら、全然面識がなかったんです…

白濱:以前はそういう雰囲気だった。ぜひ今日を機会に…

【会場から拍手が起きる】

大塚:この和解を見られただけでも、今日福岡から来た甲斐がありました。(笑)

福田:寺田さんは長崎の演劇事情をどう見ていますか?

寺田:新しい劇団が出てきましたね。やはり市民参加舞台の影響は大きいと思います。付き合いが広がったというか。でも、やめていくんですよね。続けていくのが難しい、というのが現状です。

福田:ちなみに稽古はどこで?

寺田:一応大学の部活なので、大学の記念講堂で。今は社会人半分、学生半分です。

福田:モダン館さんは稽古場はどうしていますか?

白濱:去年から山に小屋を借りてます。ブリックホール、市民会館、とやってきたけど、劇団員は社会人だったり遠方からだったりで、やっぱり拠点がほしい、と思い小屋を構えました。休みの日とか自主練に使ったりできますし。公共の稽古場だとお金もかかるし、バッティングもしますし、厳しいですね。

福田:外の方から見て、長崎はいかがですか?長崎をどう思っているのでしょう?

大塚:長崎の状況はあまりよく分からなくて申し訳ないのですが…福岡だと会議室を使うとか、練習場を使うとか。行政も大きなところだけでなく、地元人に目を向けてくれているな、という感じがあります。長崎はどうですか?

福田:「文化団体登録」という制度があり、登録すると、練習場やホールの使用料が減免されます。ただ、助成関係は弱いですね。

白濱:そうですね、「文化団体登録」に登録しているかどうかは大きいですね。ただ、行政がもう少し力を入れてくれたらいいかな、と思います。演劇に限らず、空いている場所を使わせてもらえたらいいな、と。

福田:稽古場も夜は9時まで。それ以降はアウトドアで、ということもあります。

大塚:仕事が終わって集合してアウトドアですか…福岡は10時半まで使えますね。

泊:北九州は9時半か10時。昔、公民館を使っていたときに、条例では10時までなのに、9時には出ろ、と言われました。職員が掃除までして10時に撤収したい、ということで。それで戦ったことがあって、最終的には9時45分まで使えるようになったことがあります。

大塚:せっかくだから、長崎も皆で戦えば?9時終了は厳しいよね?

福田:なるほど。そういうのってどこに言いにいけばいいんですかね?

大塚:文化振興課とかかな?こっちも「文化なんとか」とか偉そうな名前の団体を作っていけば。個人で話聞いてもらうのは難しくても、団体で行くと反応が違うものだったりするから。

岡本:京都はそのやり方で成功した事例がありますね。

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