福岡フェスも後半戦。
みなさん、「えんげき」してますか。
ゴールデンウィークは「劇場のある街」福岡へ。

【おすすめ】
劇団アントンクルー「熊｜結婚申し込み」
→海外翻訳劇を新しい切り口で見せるカンパニーの新作。
　 「福岡味」のチェーホフをどこまで深めていけるか、に期待。

劇団Ｃ４「改訂版　大樹の影で」
→北九州でいい味を出しているカンパニーが福岡にやってきた。
　 「不思議なホームドラマ」を楽しみたいならぜひ。

【気になる】
village80%
「私たちの誠実さにはいつも、何かしらの嘘が混じっている。」
→福岡で独特のスタイルを追求している
カンパニーが久しぶりの登場。

ＦＦＡＣ企画　創作コンペティション　
→来年につながる新しい流れがここから生まれるかもしれない。
「身体で見せる」アプローチの「柿喰う客」、
　 「メルヘンのある会話劇」で見せる「爆走蝸牛」、
　 「正統派前衛演劇」の「F融合科学研究所」、すべて見ごたえあり。

去年よりも静かなシーズンの締めくくり。　
来月から激しい流れの一年が起こってくれたら。福岡フェスも後半戦。
みなさん、「えんげき」してますか。
ゴールデンウィークは「劇場のある街」福岡へ。

今月のイチオシはナイロン100℃。
ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品は好みが分かれがちだが、
大倉孝二や犬山イヌ子など舞台以外でも活躍する劇団員をはじめ、
客演で出演する水野美紀など、役者だけでもお腹いっぱいな感じだ。

ヨーロッパ企画は作品によってムラはあるものの、
小難しい理屈は抜きで気軽に笑える作品を見たいのなら、
期待して良いと思う。

余談だが、２〜３年ほど前はもっと、ぽんプラザで公演が行われてて、
それに比例して、福岡の劇団全体に勢いがあったような気がするのだが。
在福劇団の奮起に期待すべきなのか、それとも他の何かが必要なのか。

【オススメ】
劇団Ｃ４「改訂版　大樹の影で」
ヨーロッパ企画 「ボス・イン・ザ・スカイ」
ＮＹＬＯＮ１００℃「神様とその他の変種」

【気になる】
village80%「私たち誠実さにはいつも、何かしらの嘘が混じっている。」
ＦＦＡＣ企画　創作コンペティション
裏路地Ｍｕｓｉｃａ「雨がやんだら」

福岡市内の劇団のオススメがないのが残念だけど、北九州のＣ４は
基盤もいいし、しっかりした作品に支えられていると思う。
今回は演劇フェスに乗って、福岡市のファン層をゲットしたいところ。
東京のヨーロッパ企画は言うまでもなく。観ないと損しますよ。
気になるのは、万人向けとは言い難いが個人的にかなりオススメするvillage80％。
深層心理に深く入り込むこの劇団の作品はやみつきになること確実！
財団の創作コンペティションは観客に主体性を持たせてくれるイベント。
自分の投票が生きるなんてワクワクしませんか？

【オススメ】

・劇団Ｃ４ 「大樹の影で」
この作品は斉木家シリーズ３部作の第１弾です。
斉木家姉妹の成長や絆が描かれており、楽しめながらも心温
まる作品。
とても分かりやすい芝居なので、初めて芝居を観られる方に
は特にオススメです。

・劇団えのき岳遊劇隊　「高橋京一の描き方」
劇団のスタンスとして、カッコイイ系とコメディ系を交互に
公演しているそうです。
今回はコメディ系なので、笑いに飢えている方に特にオスス
メです。

・ヨーロッパ企画 「ボス・イン・ザ・スカイ」
ユルさと綿密さで会場を沸かせてくれる。ややチケットが高
額なので、二の足を踏んでいる方もいるかもしれないが、ぜひ
とも足を運んでほしい。
．．．などと前回公演まで上記理由で行っていなかった私が
書いてみる。

【気になる】

・鬼子の部屋　　大内田早穂　（オドリ）×谷本仰　（ヴァイ
オリン）
大内田さんの作品は何度か観たことがあるが、ダンスは難し
いという考えを見事にぶっ飛ばしてくれる作品だった。
今度はどんな試みをしてくれるのかとても楽しみである。

・劇団☆太陽マックス　「笑劇！マックスＴＶ」
２回目の公演、前回とは全くことなる会場。　
ここに書くべきかどうかかなり迷ったが、昨年12月の旗揚げ
公演「中洲純情伝」がとても楽しめたので、書かせていただきたい。
演劇は楽しいものなんだと改めて感じさせてくれた。
このような若手劇団が成長していってくれるのもまた楽しみである。

今月も見応えのある舞台が多いが、地元劇団の公演が低調なのが気になる。

★ヨーロッパ企画 「ボス・イン・ザ・スカイ」
　 すっかりおなじみのヨーロッパ企画。いつもながらの楽しい舞台が期待できる。

★モダンスイマーズ「トワイライツ」
　 第53回岸田國士戯曲賞（2009年）を受けた蓬莱竜太作・演出の舞台。その勢いを感じたい。

●village80%「私たちの誠実さにはいつも、何かしらの嘘が混じっている。」
　 このところ力をつけてきたvillage80%が、どのような舞台を見せてくれるか、楽しみ。

●ＦＦＡＣ企画　創作コンペティション
　 同じ戯曲の創作コンペティション。それぞれどう工夫して展開されるのか、楽しみ。