タイトル
現場でわかる、音響ワークショップ!〜基礎から応用までの音響ワークショップ〜
日時
◇基礎コース(初心者向け)  2016/8/4(木)、8/12(金)
◆発展コース(経験者向け)  2016/8/7(日)、8/13(土)
講師
須川忠俊(ALTERNAIT代表)


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「現場でわかる、音響ワークショップ!」

舞台音響家、須川忠俊さんによる「現場でわかる、音響ワークショップ!」のレポートです。
最強の一人芝居フェスティバルINDEPENDENTの仕込みバラシの現場で、実際に作業をしながら音響機器や仕込みの方法について学びました。

実習編

搬入後、会場の舞台管理との打合せを行い、早速仕込みを行いました。
落ち着いたところで音響卓を置く位置を慎重に決めて、ブース作り。限られたスペースで、オペ環境を整えるため便利グッズがたくさんでてきます。譜面台を加工したお手製の台本立ても。


舞台設営の隙をみてマイクを仕込んでいきます。今回は会場の環境や照明との兼ね合いで床置きのマイクをセット。後ろをむいた演技でもお客さんに声が届くよう、舞台の前後にマイクを置きました。スピーカーについての設置や、使用されている機材についてもお話を伺いました。

講義編

音響は、音を出すことで劇中の場所、時代、季節、天候、登場人物の感情などを説明できます。講義ではプラン、選曲のコツや効果音の役割、音響ソフトの使い方について実際にソフトを使いながら勉強をしました。
音響は選曲や編集など、劇場に入る前の事前作業が勝負!

プランの組み立てでは、どういうタイミングで音を流すか、フェード・カットの使い分けなどを中心にお話がありました。また参加者の中にはなんとなくやっていたという声もあった、転換のパターンやデータの保存方法について説明していただきました。劇場のスピーカーは、家庭用スピーカーと違い細かい部分まで聞こえるため、音質が悪いと目立ってしまいます。今回の講義ではYouTubeやニコニコ動画からダウンロードした音と、CDから取り込んだ音の聴き比べをしました。続けて聴いてみると違う曲かなと思ってしまうくらい、音が違いました。CDから音楽を取り込む際も、なるべく劣化しない保存方法を選んだほうが良いそうです。

この他、発展編ではこれまで音響をやってきて困ったことへの対処法や、おすすめの機材を教えていただきました。
音響=音が鳴ればいい、というものではなくて、音質やどこのスピーカーから音を流すか、既存の音の編集によって様々な「音の演出」ができるというお話しがありました。

参加者の声(アンケートより)

「普段、自分で調べてもわからなかったことや、実際に現場で動いている方のお話が聞けて大変勉強になりました。」(30代女性)

「選曲、システム系、音像などいっぱい知ることがあって良かったです!」(20代女性)

「客入れとか客だしとか場面転換とか、なんとなく考えていたことを具現化できておもしろかったです。音響のことを何も知らなかったのですが一歩を踏み出せた気がしました!」(10代女性)

主催

NPO法人FPAP

過去の関連事業 (実績レポート)

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■2011年5月ステージスタッフ・ワークショップ舞台美術編 募集サイト
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