ホームニュースblogリスト公演情報劇場・練習場掲示板リンク集連絡先 | FPAPとは
制作者のための宣伝美術ワークショップの記録
平成17年2月26日(土)27日(日) 福岡市民会館会議室
福岡県教育文化奨学財団助成事業 福岡市文化芸術振興財団助成事業
後援:(財)福岡市文化芸術振興財団
■はじめに
演劇チラシは公演宣伝の主力媒体です。演劇関係者だけではなく、一般の人まで公演に行きたくなるようなチラシにするためにはどうすればいいのか。いろんなノウハウに触れることで、もっと効果があるチラシができるはずです。チラシのデザインやデザイナーとの接し方について、ワークショップ参加団体の実例を題材にしながらすすめていきます。

講師 荻野達也
(fringeプロデューサー)
1991年、遊気舎(本拠地・大阪)に制作として参加。1993年にプロデューサーとなり、以後すべての本公演・プロデュース公演を手掛けるが、座付作家の戯曲提供終了に伴い2000年末退団。遊気舎時代より制作現場の視点から小劇場界への提言を続け、ワークショップを開催。2001年、小劇場演劇の制作者を支援するサイト「fringe」を開設し、創造環境整備のために活動中。国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会員。
http://fringe.jp/

最近のアウトリーチ活動
2001年 神戸アートビレッジセンター「考える制作ワークショップ2日間〜これからの制作〜」
2002年 こまばアゴラ劇場/夏のサミット2002「演劇プロデュース・ワークショップ」
  芸術見本市2002東京トークセッション「助成金と旅公演のテクニック」
2003年 東海シアタープロジェクト「第1回名古屋演劇プロデュース・ワークショップ」
  芸術見本市2003東京レクチャー「旅公演の企画と運営」
2004年 こまばアゴラ劇場/冬のサミット2003「宣伝美術ワークショップ」
演劇ぶっく社ENBU[映像&演劇]ゼミナール教養講座(制作論)を1999年度〜2001年度、サマースクール制作講座を2002年度〜2003年度担当。「fringeオフライン」としてトークセッション、ワークショップも随時開催。

 

講師
(グラフィックデザイナー)
国際基督教大学在学時より演劇とデザインに関わり、企業経験を経て2001年よりフリーのグラフィックデザイナーとして活動。同時に、近藤一弥氏のアシスタントを務める。演劇・ダンス・マイムなど、舞台公演の宣伝美術を多く手掛け、2002年3月、個展「ちらしアートワーク展 50:50 〜fifty images, fifty stages〜」を開催。2003年より「fringe」にて『京・チラシアートワーク指南』を連載中。

演劇関連の主な仕事(宣伝美術担当)
1997年〜 青年団若手自主公演、若手自主企画、国際交流企画など
1999年〜 タテヨコ企画(主宰:横田修)
2001年〜 夏のサミット/冬のサミット(こまばアゴラ劇場主催)
2003年 風琴工房+ユニークポイント
『白痴連続公演』
2003年〜 地点(主宰:三浦基)
2004年 BeSeTo演劇祭・東京開催
参考リンク
制作者のための『宣伝美術ワークショップ』(アゴラ劇場)
fringe

概要
□ 日時 2月26日(土)13:00〜18:00(懇親会19:00〜)
2月27日(日)13:00〜16:00(ラウンドテーブル&ランチ11:00〜)

実際の流れ
2月26日
受付 合評会に提出いただいたチラシを束にしてあらかじめ座席に準備しました。
イントロダクション 主催者挨拶、講師紹介を行ないました。
講師プロフィール
チラシファーストインプレッション・自己紹介 チラシ束全体に目を通し、どれが目を引いたか、埋没しているかを5分間で判断し、特に印象に残ったものを1点、参加者それぞれ理由を添えて発表していただきました。

それぞれ「かわいい」「形状がめずらしい」「写真素材が良い」というような意見がでました。

また、自己紹介を兼ねて、チラシの企画意図、こだわり、反省点などをプレゼンテーションしていただきました。
作品解説(京) 講師(京)のこれまでの作品の解説を行いました。

5つの劇団のチラシにまつわる裏話、劇団としてのイメージの統一、舞台写真の取り込み方など、具体的な手法について聞かせていただきました。
合評会 全てのチラシについて1枚1枚合評し、講師から具体的なアドバイスを行っていただきました。

基本的に必要な情報が充実していない、デザインとイラストの区別ができていない、独りよがりになっているケースがある等、具体的な箇所を示しながらアドバイスがありました。
終了  

懇親会 30数名で講師を囲み、大いに飲みました。

遠方からの参加者も、交通手段のぎりぎりまで熱心に両講師の話しを聞いていました。

2月27日

ラウンドテーブル
&ランチ
この日も30数名で講師を囲み、食事をしながら、東京や福岡の演劇事情について話しました。

前日の講義を踏まえて、夜のうちに作品を作り変えて講師に見てもらうという風景も見られました。

模擬面接 チラシを発注するクライアントの立場になって、デザイナーとの仕事の進め方について、模擬面接を行いました。

技術的なことはデザイナーに任せ、大きなところを伝えるということを真摯にやって欲しいという講師の言葉が印象的でした。
制作者技法紹介(荻野) 講師(荻野)のこれまでの制作の技法等について紹介しました。

最低限なくてはならない情報がきちんと入っているチラシが実はかなり少ないということを学びました。
終了 コスト管理や校正のやり方など、講師への突っ込んだ質問がいくつかなされた。

チラシ作りは難しいけど凄く面白い、楽しみながら、ツールとして使って活用して下さい(京)
目標を高く持って下さい、勝負を懸けたロングランをやれば1,000人は必ず行きます(荻野)という講師の言葉が印象的でした。
 
(C)2004 info@fpap.jp All rights reserved. 画像・テキスト等の無断転載・コピーを禁じます。