観劇ディスカッションブログ

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あ、紹介してもらっている。

2008.07.03 Thursday | -

 申し訳ない!申し訳ない!ほんとは自分でするべきなのに!田坂です。
8月の本公演「猫大爆発」に向けて、稽古稽古の日々です。
今回のツアー、東京の芝居を見て、東京の空気を吸って、東京の人と話すという行為の中で、かえって福岡の現状について思い知らされたというか。東京にあこがれる、ということではなくて。世界で17番目くらいに住みやすいこの町で、表現分野で何番目かに生き残りにくい演劇をしていく為に、生き残るために、「この町がすき」では駄目なんだなあ、ということをすごく思ったのでした。いや、モチベーションとして地域への愛着は必要なことなんだと思うんですが、もっと、戦略的に、地方で演劇することを考えていく必要があるなと思ったのでした。「東京は、売れれば食える道がある」という言葉がすごく頭に響いたのですね。少なからず、絶望もしましたし。
 ポジティブなことでいえば、4本見て、やかべ(東京で芝居をしている私の後輩。売れ気味)とも話して思ったのは、「ベクトルは間違ってない」ということでした。すんごく傲慢に聞こえるかもしれませんが、このことに気づいたのも私にとってはずいぶんな収穫でした。「ベクトルさえ間違っていなければ」という一縷の望みで、もう少しがんばってみようと思います。
ツアー後、なんとなく自分の中で明確に変わった部分があって、それはたぶん、稽古場での自分のあり方に一番出ていると思うのです。それが、どこまで作品に投影できるのかは、ぜひ、8月の「猫大爆発」を見てみなさんに判断していただきたいですね。という、宣伝でした。
田坂 哲郎(第2回) | comments (2058) | trackbacks (0)