ブログトップへ

大学演劇部合同公演をふりかえって

三坂です。
早いもので、福岡・九州地域演劇祭が終わって、まもなく1ヶ月が経とうとしています。
朝晩はすっかり寒くなってきましたね。
そういえば、春に大学演劇部合同公演の演目を「髑髏城の七人〈アカドクロ〉」に決めた時も、
これくらいの涼しさのときだったな~と思い出し、
あらためて、大学演劇部合同公演について考えてみました。

福岡都市圏の7つの大学演劇部から有志が集い、
長期間の稽古を経て1つの作品を作ったことでおこる、
各大学演劇部間の人材や技術の交流は、それだけで大きな財産になるものだと思いますが、
この合同公演が、福岡・九州地域演劇祭の一部としておこなわれたことで、
より多くのものを大学生たちが得ることができたと思います。

特に、内覧会で関係者に通しを見てもらい、その後の交流会で多くの意見をもらった効果はとても大きかったです。
作品がある程度できあがった段階で、福岡で役者やスタッフとして活動している先輩方と直接話し
よいところを認められたり、アドバイスをうけたりしたことで、
その後、本番に向けて自信をもって作品づくりを行なえました。
また、今後の福岡・九州の演劇を自分たちが作っていくんだ!と感じてくれた大学生もいました。

そして、この大学演劇部合同公演「髑髏城の七人〈アカドクロ〉」が
若い情熱があふれる作品となり、その情熱が観客のみなさまに伝えることができたのは、
大学生の努力ももちろんですが、
劇団風三等星の広瀬健太郎さんにドラマドクターとして関わっていただけたからこそだ、と考えています。
「お客様にみせる」ということに真摯に向き合う姿勢をしっかりと示しながら、
大学生の可能性をしっかりと引き出してくれました。

10月末や11月になると、各大学で大学祭が始まります。
大学祭にあわせて公演をおこなう大学演劇部が多いので、
7大学のほとんどが、秋に公演があるのではないかと思います。
この秋の公演は、大学演劇部合同公演「髑髏城の七人」や
福岡・九州地域演劇祭に参加したことを持ち帰った、最初の公演です。
暑い夏の公演でいろいろなことを吸収した大学生のみなさんが、
秋にどんな実りを見せてくれるのか、楽しみです。