観劇ディスカッションブログ

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観劇ディスカッションに参加したのはなぜでしょう か。

2011.05.31 Tuesday | 第4回

もしかしたら私というものは、私ではないもの全ての対象としてしか定義づけらないかもしれません。
私は、私ではないものとの接触によってのみ、私の輪郭を感じられるのではないでしょうか。
であるならば私は、できるだけ多くの私ではないものと交わらなければなりません。
そうやって、次第にぼんやりとしていた私が、より実体としての存在感を増していくなら、その私から吐かれる言葉は、いっそう私に近づいていけるのではないでしょうか。


皆様、こんにちは。
ポエティックに始めてみました。
village80%の渡部です。

ご存知の方もおられるでしょうが、私は今年の福岡演劇フェスティバルにおいて、FFAC企画 創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」という企画で作品を上演いたしました。

まあ、コンペティションなので審査やなんやかんやありましたがそれはおいといて、この企画「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!」って言うのがメインテーマとなっておりまして、私はその重要性を、コンペティションに参加し再認識したわけであります。

とりわけ、劇団での活動がほとんどの私にとって、ひとつ間違えれば創作の場が閉鎖的かつ暗黙的になってしまう危険性があり、それを回避する重要な手段が「語り合う」ということだと思うのです。

そもそも、演劇の面白いところのひとつに、その創作に参加する複数の人間の人生や哲学が絡み合って生まれる、その現場でしか起こらない奇跡的なアイデアがあったりすると思うのですが、それを起こすにはやはり、作品について、脚本について、演劇について、人生について、男と女について、金銭的困窮について、語り会わなければならないのです。

しかしながら、私は今までの人生において語ることをないがしろにしてきてはいまいか。
その反省から、今回のこの観劇ディスカッションの企画に応募してみたわけでございます。

有意義な時間を期待してワクワクしておりますよ。

watanabe
  
  
  
  
  
渡部光泰(第4回) | comments (775) | trackbacks (0)