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内覧会を終えて/高まる意欲と深まる確信

プロデューサーの大橋です

福岡・九州地域演劇祭の内覧会が終了しました
8月8日に演劇祭8作品を上演する全チームが一堂に会して、作品全編の上演やプレゼンテーションを行いました

アーティストは長い時間をかけて互いの才能を磨きあっていくもの
それにしても、まさか飛ぶ劇場の『睡敲、銀河鉄道の夜』が、わたなべなおこさんの『三人姉妹』の影響圏にあるとは!!(そんなエピソードも飛ぶ劇場のプレゼンテーション中に語られました)

内覧会休憩中には演出会議も行われ、大学演劇部の棟久さんに寄せられる熱く具体的な先輩演劇人のアドバイスには心が動きました
会場からは「大学の若者の熱気に食われないぞ!」なんて声も漏れ聞こえ、意義深い会であったと振り返っています


(大学演劇部合同公演『髑髏城の七人』内覧会発表風景)


何より内覧会後の交流会でアーティストが互いの作品を媒介にして対話をする様に、武者震いを覚えました
10年後の何かが今そこで動いているような、そんな感覚だったのかもしれません

私の中には「交流」という、やや手垢のついた言葉に対する疑念もあります
交流そのものが目的化してしまう(しかもそれすらも達成されない)プロジェクトに辟易としてきたからかもしれません
しかし、内覧会によりこの演劇祭が九州地域の必然であるという想いが、実感から確信に変わりました

* * *

当演劇祭に寄せてくださった応援コメントを引用し、結びとさせていただきます
昨年と今年、九州戯曲賞の選考委員をやった。九州で活動している作家に限るという応募基準に意味があるのか、という異論もあったが、二回やってみて、戯曲にも九州産という特性はあるのかもしれないという手応えを感じつつある。そもそも同時代を生きてモノを創る者たちが、影響し合うのは当然で、しかも演劇という極めて現場性の高い作業の場合、たまたまお隣りさんだったとか行き来が頻繁だった、という事情は重大なものだ。互いに鑑賞し合うのが演劇活動の基本だしな。そりゃ当節、東京やニューヨークの影響も受けるだろうけど、福岡の居酒屋で語り合われたことが、九州派と呼ぶべきうねりを生み、それが世界のトレンドに影響を与えるようなことに、ぜひなって欲しい。大いに期待しています。

横内謙介
全国からの応援コメント | 福岡・九州地域演劇祭
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